みなさんこんにちは! 中今〇ノ丞 です。
今回は天皇陛下の「祈り」について書いてみます。
天皇陛下といいますと、日頃テレビなどのメディアを通した印象として
はどのような感じでしょうか?
洋装で饗宴の儀にいどまれる、あるいは地方でお車の中から
手をふられるお姿をテレビで見るというのが多いでしょうか?
天皇陛下は、日常のご公務もさることながら、「祭祀」をされる
お姿は、中々メディアで取り上げられることは少ないようです。
天皇陛下が祭祀をされるお姿というのは、中々一般人は間近で拝見する
ことはできません。が、歴代の天皇陛下はずっと祈りをされてきたのですよ。
例えば明治の御代になって、東京に遷都されるまで、京都御所におきましては、
「清涼殿」(せいりょうでん)に「石灰壇」(いしばいだん)が
ありますが、昔はその石灰壇で天皇は、毎朝体を清められ、直衣(のし)を
召されてから伊勢神宮や神々を遥拝されてきました。
しかし1590年以降は清涼殿ではなくて、同じ京都御所内の御常御殿の庭に
「御日拝所」(ごにっぱいじょ)という丸い石を円形に並べた
所がありまして、そこで天皇陛下は毎朝神宮などを遥拝されておられました。
御日拝所
歴代の天皇陛下は「祈る」ご存在でもあられるのです。