尖閣諸島周辺の接続区域では、中国公船が111日以上も航行して
領有権を主張する行動をとり続けています。
中国の高官は「尖閣諸島の実効支配をする具体的な行動をとる」
と言い出し、何千という漁船を集めて行動を起こそうとしています。
なぜ中国は尖閣諸島を狙うのか?については、以前記事にしましたが、
理由は簡単、尖閣諸島周辺の海底に油田や、鉱物資源があるからです。
以前も記事にしました部分を、今回も再度抜粋します。
「 1968年から国連の専門機関 エカフェ (ECAFE, 現エスカップ
ESCAP)、つまりアジア極東経済委員会の委託で、専門家が尖閣諸島
を中心とした東シナ海の海底油田と海底ガス田の調査を実施、70年に
かけてその報告書を発表した。
きちんと採掘をしたなら、当時の推定金額で600兆円以上の
海底資源があると報告された。
そして、1968年から70年のかけてその報告が明らかになっていった
とたん、中国は行動を起こした。それは
中国は突如、領有宣言をした。しかも一方的な領有宣言。世界中が
驚いた。1971年のこの領有宣言で、尖閣諸島は古来中国のものだと
宣言したのです」
安倍政権は中国の戦術を熟知しているために、絶対に海上自衛隊は出し
ません。なぜなら、自衛隊を出すとそこに「領土問題がある」という
事実を中国にでっちあげられて、外交交渉に持っていかれるからです。
なので、あくまで海上保安庁で、つまり警察力で対処して、中国に
領土問題に持ち込むスキを与えないようにしています。
また、昨日自民党の有志議員らが「尖閣で日米の共同軍事訓練」を政府に
提言し、そして別の有志議員らも「尖閣諸島の調査・開発を進める会」を立ち
上げて、尖閣諸島の海洋調査を一刻も早く行って、まず実行支配した実績を
作ろうと行動しております。
じゃあ、なぜ今まで何十年も尖閣諸島を調査もせず
ほったらかしにしてきたのか?
今まで何十年もの間、日本国政府は「中国を刺激しないように」
ということで、尖閣諸島の海洋調査を何もしてこなかったので、それが
今の現状になってしまっているのです。
日本国民よりも、中国の方がそれをよく知っています。
そして、憲法9条による制約も熟知していて、相手が中国公船という
「国」の船であれば、手出しができないことも知り抜いています。
さて次回は、尖閣諸島の実情を詳しく書きたいと思います。