中今〇ノ丞の「まあるく生きる」

人生をどう生きたらいいのか、一緒に考えよう

雅楽による「君が代」

 

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みなさんこんにちは、中今〇ノ丞です。

 

今から22年前の1998年、日本で行われた「長野冬季オリンピック」での

開会式。

 

そんお開会式で演奏されたのは、雅楽による「君が代

 

普段、私達が聴く「君が代」の感じとは印象がかなり違っていて、改めてこの

雅楽演奏によって聴きますと、その旋律自体が雅楽にピッタリの、雅楽の旋律に

なっていることに気付かされました。

 

それではお聴き下さい。

 (追記:動画を一度クリックすると、「動画を再生できません」の画面になり

ますので、その中の「YOU TUBEで見る」のところをクリックして下さると

視聴できるようです)

 

 

こちらは、雅楽演奏会の動画です。

 

 

余談ですが、この君が代の旋律というのは、西洋のセオリー通りにはなって

いなくて、音階でいうと

「レ」ではじまって

「レ」で終わる

という、西洋の理論から外れた、いわゆる「終わりきってない」旋律なんです。

 

西洋の音楽理論では、曲は普通主和音(トニックコード)で始まり、主和音で

終わる。

ハ長調なら「ドミソ」の和音で始まって「ドミソ」の和音で終わるのが定石です。

 

ところがこの「君が代」の旋律は「レ」で始まって「レ」で終わっているのです。

 

これは私の推測ですが、明治時代にこの「君が代」の旋律にオーケストラの伴奏を

付けた人は、この始めと終わりの独特の旋律に和音を付けようとしたが、どうしても

難しかったので、最初と終わりの旋律のところは、和声をつけずに単音の旋律のままに

しておいたのではないか?と思っています。

それが、よく流れる「君が代」のオーケストラが最初と最後に和音がついていない

理由ではないかなと・・・

こういうところが西洋と日本の感覚の違い。

 

このような音階は「47抜き(よな抜き)」といって、ファとシがない

音階で、沖縄民謡などに使われる、日本独自の音階です。

 

 

現在、一般に浸透している西洋のオーケストラバージョンも非常に格式高くて

いいのですが、この雅楽演奏の方がどこかしっくりくるし、一日本国民として

はついカッコいい!と思ってしまいます。

 

だって、いま世界の中でも日本にしかないものなのですから・・・

雅楽って。