みなさんこんにちは、中今〇ノ丞です。
ブッタの「感興のことば」から学んでみたいと思います。
「バラモン」
1 「裸かの行も、髷(まげ)を結うのも、身が泥にまみれるのも、断食も、
露地に臥すのも、塵や泥を身に塗るのも、うずくまって動かないのも、-
疑いを離れていない人を浄めることはできない」
2 「身は飾っていたとしても、徳を行(ぎょう)じ、耐え忍び、身を
ととのえて、慎み深く、行いが清らかで、生きとし生けるものに対して
暴力を用いない人こそ、<バラモン>とも、<道の人>とも、また<托鉢
遍歴僧>ともいうべきである。
〇ノ丞):少々解説いたしますと、約2千5百年前の当時のインドの状況
というのはカースト制度があって、一番上がバラモン(今でいう宗教指導者)、
その下が武士階級、次が商工業者、一番下が奴隷階級となっておりました。
その当時は、最高の悟りはバラモン階級からしか出ないなどともいわれて
いました。
そうした中で、ブッタはシャカ族の王子として生まれ、やがて出家をし、
36才頃に悟りを開かれるのですが、そのブッタ御自身は武士階級の
出身であり、その後釈迦教団となって沢山の人々が出家してきますが、
その中には色んな階級の人達が混ざっていました。
また、その当時は色々な行を通して悟ろうということで、裸になって荒行したり、
ずっと瞑想したり、色んな肉体行をしたりといった数多くの流派があったようです。
そうした時代背景の中にあって、ブッタは「真のバラモン(修行僧)とはどう
いった者のことをいうのか」について説いているものと思われます。
具体的に、その人の日頃の行動・行いと日々の心がけについて、つまびらか
にしていますね。
この後、その当時のバラモンの行いと比較しながら、「バラモンとは」について、
ブッタは説法を続けていきます。
➑に続く~