みなさんこんにちは、中今〇ノ丞です。
一代で、かの松下電機(現パナソニック)を創業し、各方面に多大な影響を
及ぼした「経営の神様・松下幸之助」さん。
今回は「松下幸之助発言集第44巻」から、いくつか、その珠玉の言葉を学んで
みたいと思います。
(写真はwikipediaよりお借りしました)
『私は「素直な心にならなくてはいかん」ということを言うわけです。素直な心の
初段というものがあるとすれば、そうなったら、もう融通無碍(ゆうづうむげ)で
すね。いつも素直な心が働くというのが初段。名人になったらたいしたものですが、
そこまで行かなくても、いつも無意識に素直な心になれるということができれば
初段です』
『しかし初段には一朝一夕にはなれない。それには30年かかる。
今諸君が「素直な心にならなくてはいかん。素直にものを考えなくては
いかん。ものの実相を見なくてはいかん。白いものは白い、赤いものは
赤い。自分の感情で白いものを黒いように見てはいかん」と、そういう
ことを念願する。念願しても、そういうことができるようになるには、
30年かかるわけです』
『心から「なろう」という人でなかったら、いつまでたってもなれない。
心がけて30年』
『「PHP」には「素直な心になりましょう。素直な心はあなたを強く正しく聡明
にいたします」と書いてあるでしょう。
聡明ということは賢いということでしょう。聡明の極致は何か。賢い、賢い、
賢い、その最上は神でしょう。だから、素直な心になれば神に通じるという
ことです。諸君が素直になったら、神に通じるわけです。
早くいえば、神になれる』
『しかし、ちょっとやそっとではなれない。初段になるのが30年だったら、
二段になるのにまた30年かかるかもしれない。~(中略)~
だから、せめて素直の初段にならなくてはいかん。そうすると、他人の言うこと
がよく分かるし、自分の言っていることも分かってもらえるようになる、と
こういうわけです』
〇ノ丞解説:今回の発言は「松下政経塾」でのもので、将来経営者や政治家等
を目指して、倍率何十倍の難関を通り抜けてきた塾生たちにむけて、お話し
されたものです。
それゆえ、なかなか日常では聞けないような「極意」を、惜しげもなく披露
されているわけですが、その内容というのが、この
「素直な心になる」
どうですか、みなさん?
やさしいですか、難しいですか?
私はこれが一番難しいと感じました。
なぜなら
「頭で考えてしまう、計算してしまうクセが邪魔をする」
ものが自分の中にある。
そして、いままで生きてきた中で、心の中に知らず知らずに蓄積されたものが
、素直さというものを、どんどん覆い隠してしまうから、と感じます。
この素直な心というのは、別にいいかえれば
「偏見や予備知識、先入観をもって物事をみるな。
ありのままを見よ。
その素直な心で物を見ないと、判断を狂わす」
ということだと思いました。
また、力が入っていたり、競争意識や妬みなどの心をもって
いれば、それも素直な心になることを邪魔します。
松下幸之助さんは、素直な心の初段になるのに30年と仰っています。
やはり、人生を一通り経験し、酸いも甘いも経験した、還暦ぐらいに
ならないと、中々わからない心境でしょうが、大事なのは普段の心がけ
、そしてそうなりたいという「気持ち」ですね。
人生の達人であられる「松下幸之助」さんのお言葉。
みなさんはどう響いたしょうか?