中今〇ノ丞の「まあるく生きる」

人生をどう生きたらいいのか、一緒に考えよう

松下幸之助発言集から学ぶ 3 「不必要な仕事はない」「生きがいを教える」

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みなさんこんにちは、中今〇ノ丞です。

 

久しぶりに「松下幸之助発言集」からの名言のご紹介です。

 

今回は働く従業員たちに対して、経営者はどのようにその仕事の意味・意義を

教えるか、という視点で述べておられるところを抜粋してみました。

 

 

 

 

松下幸之助

「単純作業をしていて、もうひとつ興味をもっていない。、しかたなしに

やっているというような人もあるということですな。まあ、広い世間には

非常に生きがいを感じてやっている人もあるし、その仕事がはたから見たら

非常にいい仕事でも、本人はそう思わずに”自分のやっている仕事は面白くない。

ほかの人の仕事のほうが面白そうだ”と考えている人もあるわけです。

 

 

けれども、どんな仕事でも、不必要な仕事というのはありません。みんな必要

な仕事です。その人が単純だと思っている仕事でも、それは立派に社会に役立って

いるわけです。そういう観点に立ったら、単純な仕事であっても、その人は多くの

人々に喜びを与えたり、その生活を充実させていることになります。

 

 

一方にとらわれて『あんな仕事はあかん、面白くない』と単純に考えるだけでは

いけない。どんな仕事でも、それぞれに非常に意義がある。だから決して軽視

したり蔑視したりしてはいけない。みんな尊い仕事である、ということです。

 

 

 

 

〇ノ丞:日々の会社の中で、必ずしも自分の好きな仕事・業務をやらせてもらえる

わけではありません。

例えば単純作業の繰り返しや、接客業務でも良い客もいれば、態度やマナーが悪く、

従業員が不愉快な思いをさせられることは避けられませんね。

 

モノづくりの場合、そのモノを作るのは、お客さんからの注文であり、そのモノ

を図面通りに作ることによって、その部品によって設備なり機会が組み立てられ、

それらが世の中に出回り、社会の役に立っている。

そのことにまで意識がいって、自分の作った部品によって世の中の役に立ち、

またそれで喜んでくれる人達がいる。

だから、自分の身の回りだけに意識がとどまっていると「ツマラナイ」となりがち

ですね。

 

 

 

 

 

松下幸之助

かりに、その人が自分の仕事に生きがいを感じられない、というように不平を

言ったら『その不平は間違っている。あんたの仕事の結果はこういうふうに世間に

役立っているのですよ。だから非常に尊い仕事なんですよ』と言ってあげる。

そういうことが言えないと、人を指導することはできませんね。

 

だれでも無条件に生きがいを感じる、というような仕事ばかりにすることはできま

せんからね。色んな仕事をしてもらわなくてはならない。

だから、どんな仕事をしても、みんなが生きがいを感じるようにもっていかなくて

はならないわけです。そういうことを一方で理解させることが大切です」

 

 

 

 

 

〇ノ丞:自分の持っている技術を使って作ったモノや、あるいはサービスによって

お客さんやクライアントが喜んでくれて、それがひいては自分の給料となって還っ

てくる、ということですね。

そして、その一つの成功によってさらに技術を高めたり、よりよいサービスを考え

たり勉強したりして精を出すことにより、その循環は広く、大きくなっていくのが

理想ですね。

 

 

今の自分の置かれた環境を、まず精一杯やることが、時間はかかっても自分を高め、

さらなる良い環境に導いてくれる、と私は思っています。

 

それが、10年、20年かかることもありますので、そこまで辛抱できるかどうか

が、成功する鍵なのではないかと思います。