みなさんこんにちは、中今〇ノ丞です。
今回は「天皇の退位等に関する皇室典範特例法案に対する付帯決議」という
ことで、去年末に政府から発表されたこの資料について書いてみます。
内容は、皇位継承や皇族数の確保について、有識者会議などで議論されたもの。
こちらは政府の正式な報告書となります。
※こちらはインターネットに既に公表されておりますので、誰でも見れる
ようになっておりますので、ご興味のある方はこちらからご覧ください。。
さて、この付帯決議は、メインとなる箇所が16ページあります。
それでは最初から順を追って見ていきましょう。
2,現行の皇位継承・皇室制度の基本(少し見にくいかとは思いますがご勘弁を)
まず、皇位継承は皇室典範にありますように「男系男子」で継承されると明記され
ています。
この「男系」という言葉は「父系」と言い換えるとよくわかりますね。
(英語ではFather`s line)
今まで、この「父系」という言い方が明記されたり、テレビ等で発信・発言された
ことがほとんどなかったということもあって、この皇位継承問題についてイマイチ
国民にはわかりづらい面がありました。
しかし、この度の付帯決議において、初めて明記されています。
しかも、男系・女系についても詳しく説明がなされていますね。
歴代126代の天皇は、歴史上男系、すなわち父系で皇位継承がなされてきました。
歴代天皇の中には女性天皇もいらっしゃいますが、みな「男系」すなわち父系として
また、この「女性天皇」はみな生涯独身を貫かれており、もちろん子供もいらっしゃい
ません。
環境的に次の男系男子の皇太子がまだ幼かったりといった特別の事情が発生したときの
、いわば「ピンチヒッター」として継承されました。
次に、皇族数を確保する方策が書かれてあります。
この中で、今回新しく議題に上がっている事としては、
◎男系男子を養子縁組により皇統に復帰してもらう
◎皇統に属する男系の男子を法律により直接皇族とする
宮家について
1945年の敗戦で日本はアメリカのGHQにより、11宮家は勝手に廃絶(または
臣籍降下<平民になること>)させられました。(国際条約のハーグ陸戦条約には
敗戦国の憲法を戦勝国は勝手に変えてはならない旨がきちんと定められており、
これは明らかに国際条約に違反しております)
この度、その旧宮家の男系男子お一人お一人に対して、きちんと事前に意志確認を
した上で、ご自身の意志で皇族に戻って頂く、という案が書かれているのです。
廃絶させられたとはいえ11宮家の方々は、年に一回、菊栄親睦会として宮中
・皇居(御所)に呼ばれて、現皇族の方々と、戦後から交流を続けられております。
また、この菊栄親睦会が作られた動機というのも、昭和天皇が旧宮家とも交流
を続けることを考えられて作られたものです(簡単に言えば、みな親戚なのです)。
また、廃絶させられ、民間人となっても「いつか危機が訪れたときのために、
お慎みを」ということで、まったく民間人と同じではなくて、戦後も宮家と
しての御自覚をもたれ、生活されていると聞いています。
宮家とは、もともと皇位継承に危機が訪れたときのためにつくられたもので、
実際に126代続く歴史の中で、何度も皇位継承の危機がありました。
第26代継体天皇の時もそうでした。その事が名前にも表れていますね。
※今回はここまで。次回また続きを書いていきます。
※今回はこちらの動画を参照しました。ご興味のある方はご覧ください。。
※過去に書いた記事です。ご参考までに。