みなさんこんにちは、中今〇ノ丞です。
松下幸之助発言集から学ぶ第4回目です。
「何ごとも素直な気持ちでやることが大切です。話しを聞くときは虚心
になって聞く。勉強というものは、概して虚心にならないといけない。
自分の志というものがあっても、これが正しいということで、つっぱって
はいけません。聞くときは、いったんは自分の志も無にして聞いてみる。
そうしてこそ、なるほどこれは自分で考えていたものより進んでいるな、
ということが分かるのです」
「自分の志というものを唯一無二のものと考えていたら、どんないい話も
耳に通り過ぎてしまいます。一言他人から言われたことによって、自分の
方針をくるっと変えて成功する人もたくさんいます。その辺が大事ですね。
そういう変幻自在ということが、できるようにならないといけません」
「頑固な人もいいが、頑固なだけではダメです。ときには虚心になって、
”頑固な人だが、このことについてはよく話しを聞くな”
というようなことが必要で、そういう場合にうまくいくものです」
〇ノ丞:
虚心になる、とは言ってもただ単に「自分をなくして相手の言いなりになる」という
ことではありませんね。
「良いものは取り入れる」という柔軟性と、心の余白といいますか、余裕をもって
相手の意見を客観的に聞いてみる、という姿勢が必要なのですね。
松下幸之助さんの立場は、一番上のトップであり、常識的には下の幹部を含めた
全従業員は、すべて松下幸之助さんの言われることは絶対ですね。
でも、そのことに捉われてしまうと、要は自分の持っている器の範囲でしか物事
を見ることが出来ないし、発展性もなくなってしまいます。
よく巷には、地位が上がって権力を手にしたとたん、勘違いして威圧的になったり、
権力を悪用したりする人がいて、そのことが企業の発展の妨げとなることも少なく
ありません。
まあ、その辺りの人間性を見抜けない社長にも問題はあるのですが、人の上に立つ
立場の人ならば、今回の松下幸之助さんの言葉はとても重要だと思います。
たとえ役職が付いているとはいえ、どんな人でもいくら頑張ったところで、一人で
できることはたかが知れています。
自分の地位に酔ってしまい、小さな狭い範囲で威張っていても、結局周りからは
冷ややかな目で見られるだけです。
それよりも、人との関わりのなかで、色んな人の意見を取り入れながら、なおかつ、
それぞれの人間の持ち分を充分に発揮できるようにした方が、自分も周りも結局
は上手くいき、喜びも増えて発展していく道なのではないのかな、と思います。
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