みなさんこんにちは、中今〇ノ丞です。
当ブログでたびたびご紹介しておりますチェンソーアート元世界チャンピオンの
城所ケイジさん。
その城所さんと和歌山県の知事さんとの対談が、和歌山県のHPに載っておりまして
(17年くらい前のもの)、その内容があまりに素晴らしかったので、何回かに
分けてご紹介していきたいと思います。
引き続き、要所要所をピックアップして書き出してみます。
~中略~
仁坂知事:お話しを伺っていると、城所さんが住民の方と仲良くされ、楽しく
やっておられるような感じがして嬉しく思います。
ところで、熊野の神様というか、さっきおっしゃっていましたけれど、ただの
自然じゃなくて何か特別な感じがしますか?
城所さん:私は実は信仰心はあまり強い方じゃなかったというか、ほとんど
無くて、まさか自分が今こんなふうになるとは夢にも思わなかったんです。
こちらに来て、世界遺産になったとか、有名なところだということぐらいしか
最初は知らなかったんですね。でも今、日本で一番霊力が強いといわれている
熊野があるわけですから、我々でも真剣に向き合うとそれなりのご加護がある
ような、そういう力を持った大きな神様がおられるところだと思います。
だから熊野は観光というよりも、きちんとした信仰の拠点なのだとつくづく
思います。
仁坂知事:実は私も熊野へは時々歩きに行くんです。語り部の方と一緒に
、昔話を聞きながら、またこの木は何という木ですよと教えてもらったりして、
あれは楽しいですね。でもそんねに霊力を感じるところまではどっぷりとは浸って
ないかなぁ。
城所さん:この写真は先日彫り終わった作品です(下記の写真。拡大したため
に、画質はあまりよくありません・・・)。
仁坂知事:本宮大社に奉納される作品ですね。これは凄いですね。どこに奉納され
るんですか?
城所さん:これは本宮大社の神門に付くようになります。階段を登り切って
本殿の正面の所ですね。昇り龍と降り龍2体(一対)です。(現在は展示されて
いません)
城所さん:私も彫るときは色々と調べながらやってたんですが、どうも昇り龍は伝説
では地上で千年生きた龍が天に昇る姿で、縁起が良いそうです。
降り龍は、皆さんあまり知られていないのですが、実は天界で三千年以上過ごした
龍が地界に力を与えにやってくるんだそうです。降り龍の方が年をとっていて力を
持っているんですね。昇り龍がこれから力をつけに行くということで、両方とも意味が
あるみたいですね。上に行く力と下に向く力が神門のところで運ばれて、中に入って
いくと。
そういう意味の彫刻を彫らせていただきました。
~その3に続く~