みなさんこんにちは、中今〇ノ丞です。
当ブログでたびたびご紹介しておりますチェンソーアート元世界チャンピオンの
城所ケイジさん。
その城所さんと和歌山県の知事さんとの対談が、和歌山県のHPに載っておりまして
(17年くらい前のもの)、その内容があまりに素晴らしかったので、何回かに
分けてご紹介していきたいと思います。
引き続き、要所要所をピックアップして書き出してみます。
仁坂知事:これはどこに置いているんですか?
城所さん:これは南部製材所さんに置いていて、今、公開しています(17年前当時)
仁坂知事:公開しないともったいないですね。
城所さん:そう言っていただけると嬉しいです。この作品は製材所の片隅にあるんです。そこの製材所さんは木の天然乾燥をずっと昔からやっています。龍を見に行きが
てら工場を見せてもらっていうのもおもしろいなぁと思って。これは楠で太いところ
は2メートル20センチメートル、高さは3メートルあります。
仁坂知事:これはでかいですね。こう、チェンソーでウィーンとやっていると見えて
くるんですか?
城所さん:ラインが大体見えてくるんです。仏様が中に入っているのを彫り出すだけ
という話しがありますが満更嘘じゃないですね。彫れていっちゃうんです。だから
不思議なんです。私は言われたままに彫っているだけです。勿論熊野本宮大社さんの
ものもそうです。
これを彫った後に熊野本宮大社さんの龍神様を彫らせていただくことになぅったん
ですが、自分で彫っていてびっくりするようなデザインができてきちゃって。
仁坂知事:運慶、快慶も、彫っているうちにラインが見えてきたんでしょうかね。
城所さん:そうだと思います。ああいうのを彫る方は結局そういう力を得ないとでき
ないと思います。
先程の製材所の龍も、東の方に向けて置いているんですが、まっすぐに行ったところ
に本宮大社さんがあるんです。だから、本当に恐ろしいくらい神懸かった話しが
龍神様にはついてきます。私は体を提供させていただいているだけです。
仁坂知事:神様が彫らせてくれているんでしょうね。
城所さん:そうですね。それでなきゃ、こんなものを修行も積んでいない私が彫れるわけがないです。