尖閣諸島周辺の接続区域では、中国公船が111日以上も航行して
領有権を主張する行動をとり続けています。
中国の高官は「尖閣諸島の実効支配をする具体的な行動をとる」
と言い出しており、この事に関連して8月16日から漁の解禁日だと一方的
に主張して、何千という漁船を集めて行動を起こそうとしています。
追記:昨日、エクアドルのガラパゴス諸島近辺で中国の漁船の大群が来て、乱獲
するニュースを報じていました。日本でも同様に4年ほど前に小笠原諸島に中国の
漁船の大群が押し寄せ、漁家の方々が40年以上もかけて育ててきた赤サンゴを
根こそぎ乱獲される事件が起きました。この時は、海上保安庁の船が拿捕したの
はたった数隻。しかも、少額の罰金を払って釈放です。日本では法整備の不備
もあり、中国の漁船が大量に来られたら、防ぐことができない。
その漁民達というのも、普通の漁師もいれば、漁師に扮した海警民兵も含まれ
ていて、もちろん単独で誰の許可もなく漁に出ることなどあり得なくて、
後ろには軍や中央の幹部の指示があると考えられます。(中国は独裁国家
です。日本とは違いますので)
遡ること中国は1960年代の終わりに国連が尖閣諸島の資源を見つける
まで、尖閣諸島を日本領として人民日報のも地図まで含めて記載していた
弱みがある。だからどうしても紛争を起こして「過去はどうであれ現在は
領土紛争の地だ」としたい向きがある。
現代において、紛争を戦争で解決することはもはや考えられないので、
その結果外交交渉となってしまう。
もし外交交渉ともなれば、国際的には喧嘩両成敗となり、どちらかが一方的に
勝利、ということにはならず、仮に交渉に負けたとしても取り分が発生する。
このように中国にも取り分が生じる話しに展開してしまうので、今の日本政府
は何を犠牲にしてでも、自衛隊の出動を抑制していると考えられます。
現在の自民党内では、日本の海上保安庁とアメリカのコーストガード(沿岸
警備隊)の合同訓練をして、抑止力を強化しては、という意見も出始めています。
さて、このような外交交渉に展開することに備えて、中国はすでに尖閣諸島の
他に石垣島や沖縄本島にまで食指をのばしていると考えられます。
長くなりますので、続きはまた次回に書きます。