中今〇ノ丞の「まあるく生きる」

人生をどう生きたらいいのか、一緒に考えよう

拉致問題の現況 「露中北韓に負けず仙台に立つ!-ぼくらの国会@仙台」

 

 

みなさんこんにちは、中今〇ノ丞です。

 

 

今回は、当ブログにてたびたび取り上げております自民党の青山繫晴参議院が、

「ぼくらの国会」と題して仙台にて行われた講演会の中で、拉致問題について

語っておられる動画をご紹介いたします。

 

 

また、5月27日での青山議員のブログから、その当日に行われた拉致議連の総会

の模様もアップされていますので、合わせて載せておきます。

 

青山議員は、参議院議員になる遥か前の民間の時代から、この拉致問題に取り組んで

おられ、その経験と国内外のインテリジェンスより常に情報を入手して、一刻も早い

拉致被害者の奪還を昔から訴えられておられるお一人です。

 

 

今回の動画や青山議員のエントリー記事を通して、テレビなどで流れる拉致問題関連

のニュースだけでは知ることのできない、深い部分まで知り尽くした青山議員の拉致

問題の現在の状況についての話しくを是非ご覧いただき、ご興味を持ってくだされ

ばと思います。

 

 

 

 

 

 

 

以下、青山繫晴ブログ「On the Road」より転載

 

( 写真は、護る会メンバーの杉田水脈代議士が知らないあいだに撮ってくださいました。いつもながら感謝です )



▼ひとつ前のエントリー ( ここです ) に記した拉致議連の総会は、その後、首脳陣からの説明、そして防衛省と外務省による北朝鮮の現状の説明があって、北村経夫拉致議連事務局長 ( 護る会メンバー ) から、われわれ平場の議員に対し「発言のある方はどうぞ」との議事進行がありました。

▼わたしは即座に挙手をし、発言しました。
「この ( 武漢熱のために開会が延期されてきた ) 拉致議連総会が久しぶりにこうやって開かれる、およそ2時間ほど前に、国連において、北朝鮮への制裁強化がロシアと中国の拒否権発動によって、葬り去られました」

 ( ここで、目の前に着座している外務省の良心派の幹部が大きく、無言で頷きました )

「それを考えても、バイデン大統領が拉致被害者のご家族に親しく接してくださって、それは本当にありがたいことでありますが、日本みずからがこれまでに無い、新たな動きを見せなければ、拉致被害者を取り戻せません」

「ここが超党派の議連だからこそ、申しあげます。現憲法下においても、拉致被害者の救出に通じる作戦演習を自衛隊が行い、そのために戦争になるのではなく、したたかな北朝鮮が新たな交渉のテーブルにつく可能性を切り拓くべきです。これまで予算委員会などで、すべての党派の議員のみなさんの前で提案してきましたとおりです」

「また、歴代総理がただの一度も、特定失踪者のご家族にお会いになっていない現実を、ここで変えるべく、拉致議連としても行動すべきです。特定失踪者のご家族に岸田総理がお会いになることを実現し、それを、拉致被害者の認定がまったく進んでいない現実の打開にも繋げねばなりません」

「特定失踪者のなかには、拉致議連の議員ならみなさんご存じのように、富山の高校3年生 ( 当時 )だった水島真一さんをはじめ拉致被害者として認定されないことがあまりに不可解な同胞、はらからも少なくありません。この不当な現実を打開するために、拉致議連からも岸田総理に、特定失踪者との面会を実現なさるよう働きかけていただくことを、平場の会員として、こゝろからお願いします」

▼広い場内は静まりかえりました。

 政府側からは「 ( 救出作戦の演習は ) 現在の法体系では難しい」という答弁がありました。
 この答弁は、政治思想の問題以前に、法的に間違っています。

 また拉致議連の首脳陣からはー
( 1 ) 帰国なさった時に、特定失踪者と拉致認定者の扱いに違いが出ないようにしたいと努力している
( 2 ) 拉致認定を一度でも失敗すると、北朝鮮に利用されるから政府は慎重にならざるを得ない
( 3 ) 特定失踪者の中には、行方が分かって、拉致事件とは関係なかったという人が最近、何人も見つかった
ーという回答がありました。
 (1)と(2)は、これまでも繰り返し語られています。

▼わたしは納得しません。
 以下、あえて公に、異論を述べます。

 ( 1 ) 帰国なさった時にいかに現代の日本社会に溶け込んでいただくかは、もちろん非常に大切な課題です。
 しかしまずは、その帰国が実現していないことが大問題、致命的な問題なのであって、論点に深刻なズレがあると言わざるを得ません。

 ( 2 )「認定を一度でも失敗すると北朝鮮が利用する」というのは、その通りです。しかし、失敗しないように認定を進めるのが政府の仕事であって、「だから特定失踪者のご家族と総理が会うこともしない」というのは話が逆さまです。

 ( 3 ) 特定失踪者については、今から10年前の西暦2012年12月に警察庁が「拉致の可能性のある日本人は868人」という数字を開示しました。
 日本には年間、7万人から8万人の行方不明者がいらっしゃいます。
 一般に持たれているイメージより、多いと思います。そのなかから、「拉致という可能性を完全には、排除しきれない」という人を選び出して、「868人」としたのであって、その中から拉致事件と無関係だったという人が見つかっても、それはまったく当たり前です。
 だからといって、この868人という、意図的に緩く算出した大きな数字の中に、ひとりも拉致被害者がいらっしゃらないということには、全くなりません。
 これも話が逆さまです。

立憲民主党松原仁・元拉致問題担当大臣 ( 拉致議連の幹事長 ) が「青山さんの問題提起は、本質的に大切だ」と発言されたのが、わずかな救いです。
 この拉致議連の総会が終わったあと話しかけてこられた、良心的な野党議員ともすこし、胸襟を開いて議論しました。
 超党派の議連なら、これが不可欠なことですね。

▼一方で、自由民主党の衆参両院議員74人でつくる「日本の尊厳と国益を護る会」 ( 護る会 ) はこれまで何度も、岸田総理に、官房副長官らを通じて、あるいは代表のわたしが直接、「総理、特定失踪者のご家族とお会いください」と申し入れてきました。
 これからも、超党派拉致議連と連帯し、協力しつつ、護る会の役割を果たしていきます。

 世界は動きます。しかしそれを待つのではなく、日本がみずから動いて初めて、同胞を取り返せます。
 政府を外から批判しているだけでは、政府も動きません。中から動かすしかありません。
 世界を外から眺めて論評しているだけでは、世界も動きません。日本が世

界の一員として、動くのです。

 

 

 

 

※5月30日より、青山議員の新刊が三冊発売になりました。「月刊HANADA」

に連載されたものの集大成です。

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