中今〇ノ丞の「まあるく生きる」

人生をどう生きたらいいのか、一緒に考えよう

憲法を一から学び直そう ② 「国民主権」

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みなさんこんにちは、中今〇ノ丞です。

 

いよいよ憲法について、内容に入っていきましょう。

 

まずは「憲法とは何か?」からいきます。

それには、3つの重要な答えが考えられます。

 

1.憲法という名前で呼ばれる成文の法典

 形式面に着目した考え

 

2.国家の統治の基本を定めた法である

 これは規定内容に着目した考え

 

3.自由主義に基づいて定められた国家の基礎法

 これは、国家権力を制限して国民の権利・自由を守ることに

ある、という考えです。

 

 

次に、日本国憲法には3つの基本原理があります。

 

❶ 国民主権

 

❷ 基本的人権尊重

 

❸ 平和主義

 

この3つの原理は、それぞれ日本国憲法が究極の価値を置く

「個人の尊厳」の原理に由来します。

 

❷の基本的人権尊重は、さらに

 

① 自由権 ※精神的自由(信教の自由、表現の自由

      ※人身の自由(奴隷的拘束の自由など)

      ※経済的自由(職業選択の自由、営業の自由など)

 

社会権  生存権、教育を受ける権利、労働基本法

 

参政権 国民が国政に参加する権利

 

④その他 プライバシー権、環境権など

 

以上、日本国憲法をざっくりとですが、教科書的な感じでその原理等について

書いてみました。

 

 

それでは、ここからは余談話しになりますので、いましばらくお付き合い

ください。

 

さて、ヨーロッパの国々の、憲法成立の歴史というのはどういうもの

だったかというと・・・

 

もともとは国王が贅沢をしたり、女遊びしたりとやりたい放題で、国民を

ないがしろにするために、これではいけないということで貴族達が国王の

好きなようにはさせない、ということで憲法が作られてきたという歴史が

あります。

 

なので、日本とはその成立過程が大分違うことがわかります。

 

それにヨーロッパの国々のお城というのは、立派な高い城壁があります。

それに反して、京都にある御所の塀はとても低く、すぐにでも

飛び越えることができる高さです。(東京の皇居は元は江戸城でした)

 

これは何を意味しているかというと、ヨーロッパの国王達は、

民衆から襲われるのを恐れて、城壁を高く、頑丈なものに

しているのです。なぜなら、自分達が栄耀栄華をしていて、

国民のことは二の次だからです。いわば「自分達のために

国民がある」という考えです。

 

でも、京都御所は民衆に襲われることが無いために、塀が低いままなのです。

歴代天皇は、民を「おんみたから」と呼び、ご自身を「民の父母として」

考え、民の幸せを祈られてこられたからなのです。

それが、ヨーロッパの君主・国王達との違いです。

 

ずいぶんと長くなってしまいました。次回は「国民主権」について

から述べてみたいと思います。

 

つづく