みなさんこんにちは、中今〇ノ丞です。
今回は久しぶりに松下幸之助さんの
「道をひらく」
から学んでみたいと思います。
人事をつくして
松下幸之助さん
「『人事をつくして天命を待つ』ということばがある。まことに味わい深い
ことばである。私心にとらわれることなく、人としてなしうるかぎりの力を
つくして、そのうえで、静かに起こってくる事態を待つ。それは期待どおりの
ことであるかもしれないし、期待にそむくことであるかもしれない」
〔中略〕
「しかしいずれにしても、それはわが力を越えたものであり、人事をつく
したかぎりにおいては、うろたえず、あわてず、心静かにその事態を
迎えねばならない」
「天命とは、これだけのことをつくしたから、これだけの結果があたえ
られるという、そんな計算の成り立つものではない。まして、私心
多くなすべき人事をつくさず、いたずらに都合よき成果のみを期待する
のは、天命を知らざることはなはだしいといわねばなるまい。
めまぐるしい利害の波の日々の中ではあるけれども、時にお互いに
三省してみたいものである」
〇ノ丞:仕事をする上で、常に持ちうる限りの力を尽くしてことにあたる、と
いうことは、言うのは簡単ですが、実際はなかなか難しいものですね。
その時の体調や気分、人間関係や仕事の内容などによっては、気持ちが沈み
がちのときももちろんあります。
気にするなといわれても、人間なのでどうしても気にはなるし、体調においても
気合だけではどうにもできないときもあるでしょうしね。
でも、そんな中にあっても、その時その時を精一杯することを心掛けるだけ
でも、できると思います。
怠けたい、手を抜きたい、当然あるでしょう。
その辺りをうまくコントロールしながらも、できれば仕事に対して感謝の心を
いま一度思い起こす。
そして、客や客先のことを考えながら、また家族や大切な人のことを考え
ながら、一社会人としての責任を果たしていく。
松下幸之助の仰る通り、自分がなしたことについて、計算してわかるわけ
ではない。
人間の力を越えた、手の届かないところのことを思い描いても、未来のことは
決してわからないでしょう。
でも、その時その時を良くも悪くも精一杯仕事をし、またそこに感謝の想いも
そこに混じっているならば、必然的に良い結果がともなうのではないでしょうか。
仕事を精一杯し続けれるほどの人ならば、例え今の職場が良くない所であっても、
道は必ず開いていく方向に進んでいくと、私は思っています。
(※Amazonでは、上記の写真の白い表紙のバージョンは、
販売していないようです。令和4年4月1日現在)