みなさんこんにちは、中今〇ノ丞です。
令和2年 10月18日訪問
愛知県一宮市西大海道中山73
御祭神
武田王(たけだのおおきみ) ※日本武尊の(やまとたけるのみこと)の御子
由緒記
式内 宅美神社
祭神 武田王
当社ハ本国神名帳二従三位宅美天神ト見エ日本武尊ノ御子仲衷天皇ノ皇子武田王ヲ奉祀ス。
王ハ丹羽建部君ノ御祖ニシテ此ノ地ニ在ラセラレ土地ヲ墾キ産業ヲ勧メ美術工芸ヲ指導守護シ給ヲ古来此ノ地ヲ工ト称シ奉ル所以モ亦是ニ起因セリ。
御所屋敷跡ハ現在ノ参道西南部一体デアル。
附記
建部ノ制度
景行天皇ハ日本武尊ガ伊勢ノ能褒野ニ薨ゼラレシヲ痛ク悼マセラレテ其ニノ御各代トシテ諸国ノ建部ヲ置カレシガ、当国ノ建部ハ尊ソ御子武田王ガ卒ヒラレタ、ソレガ丹羽建部君デアル。
昭和7年4月29日
こちらの宅美神社の名称の由来は、工(たくみ)という氏族の祖を祀った氏神(うじがみ)様であると言われています。
武田王(たけだのおおきみ)は日本武尊の(やまとたけるのみこと)の御子で、この地に
屋敷を構えていたとされる。その屋敷跡は参道の手前一帯といわれています。
野鳥も急遽駆けつけて、友情出演してくれました(多分・・・)
武田王が当地に居を構え、土地を開墾した。王は工氏の祖とされ、崇敬されてきたことも
伺えます。諸国に建部(たけべ)を置いて、土地が開墾されるようになった経緯の説明も
由緒書きには付けられています。
今回で2度目の訪問となります。
今回、どの式内社にしようかと考えていたとき、ふとこちら宅美神社が気になり、訪問しに行ったところ、丁度総代さんが境内を掃除をしておられたので、「こちらのご朱印はありますか」と話しかけてみました。
そうしたら「御朱印はないけれど、いま中に入って参拝してもいいよ」
と気軽に声をかけて下さいました。
ということで、御垣内に入らせて頂きました。
二礼二拍手一礼(最敬礼)
本殿の近くにて、直に参拝させていただきました
こういう歴史の古い、格式のある神社で、境内で掃除している人がいたら、話し
かけてみると、こういった幸運に恵まれることがあります。
もちろん、神社や皇室、古事記・日本書紀などの知識があれば、どんな人でも
ある程度話しを合わせられるので、私はよく気軽に声をかけてみます。
(もちろん色んな方がいますが・・・)
境内を掃除されておられる方は、総じて氏子総代さんが多くて、私はその
お社の由緒などを聞くのが楽しみなのです。
また、そういう交流を通して、そこの神様とも親しくなれるような気がします。
さっきまで曇っていましたが、ちょうど日が差してきました
まだ名残惜しかったのですが・・・
一礼 ありがとうございました
総代さんは、他に2つの神社の掃除があるんだ、と言ってそそくさと自転車で
去っていかれました。
こちらの神社は、とても雰囲気がいい、居心地のよい神社で、祈りも
落ち着いてできます。
また、周りが木で囲まれているので、鳥のさえずりを聴きながら、心地よい
時間を過ごすことができます。
ちなみにこの「宅美神社」、いつもこの名を見ると歌のお姉さんの宅美
姉さんを思い出すんだよなあ・・・(って、超余談)。
なお、こちらのお社には専用駐車場はありませんので、近くのスーパーに
車を止めての参拝となりました。