みなさんこんにちは、中今〇ノ丞です。
いよいよ今日からオリンピックが始まりますね(^O^)
さて今から23年前の1998年、日本で行われた「長野冬季オリンピック」
での開会式。
普段、私達が聴く「君が代」の感じとは印象がかなり違っていて、改めてこの
雅楽演奏によって聴きますと、その旋律自体が実は雅楽にピッタリの、雅楽の
旋律になっていることに気付かされました。
それではお聴き下さい。
(追記:動画を一度クリックすると、「動画を再生できません」の画面になり
ますので、その中の「YOU TUBEで見る」のところをクリックして下さると
視聴できるようです)
こちらは、雅楽演奏会の動画です。
余談ですが、この君が代の旋律というのは、西洋のセオリー通りにはなって
いなくて、音階でいうと
「レ」ではじまって
「レ」で終わる
という、西洋の理論から外れた、いわゆる「終わりきってない」旋律なんです。
西洋の音楽理論では、曲は普通主和音(トニックコード)で始まり、主和音で
終わる。
ハ長調なら「ドミソ」の和音で始まって「ドミソ」の和音で終わるのが定石です。
ところがこの「君が代」の旋律は「レ」で始まって「レ」で終わっているのです。
これは私の推測ですが、明治時代にこの「君が代」の旋律にオーケストラの伴奏を
付けた人は、この始めと終わりの独特の旋律に和音を付けようとしたが、西洋の旋律
とはどうも勝手が違っていて、そこが理解できず、どうしても難しかったので、最初と終わりの旋律のところは、和声をつけずに単音の旋律のままにしておいたのではないか?と思っています。
それが、よく流れる「君が代」のオーケストラの最初と最後に和音がついていない
理由ではないかなと・・・
こういうところが西洋と日本の感覚の違い。
みなさんも一度聴いてみて下さい。普通の「君が代」の演奏を。
このような音階は「47抜き(よな抜き)」といって、ファとシがない
音階で、日本独自の音階です。
これは「今様音階」という雅楽で使われる音階が使われているので、こうして
雅楽の演奏にピッタリ合うのです。
また、曲がこのように主音の「ド」で終わっていないため、歌詞の通りに、
歌が終わってもまだ続いていく、という感じがよく表されていますね。
現在、一般に浸透している西洋のオーケストラバージョンも非常に格式高くて
いいのですが、この雅楽演奏の方がどこかしっくりくるし、一日本国民として
はついカッコいい!と思ってしまいます。
だって、いま世界の中でも日本にしかないものなのですから・・・
雅楽って。
(この記事は、約一年前にアップしたものを加筆しました)