中今〇ノ丞の「まあるく生きる」

人生をどう生きたらいいのか、一緒に考えよう

一番最初の天皇 神武天皇  ⑯

  

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 (出典:国史絵画)

 

みなさんこんにちは、中今〇ノ丞です。

 

神武天皇が故郷の日向を出発して、近畿地方の大和にて最初の天皇

として即位するまでの物語の16回目です。

 

 

 

 <前回の続きから>  

 

しかし丹敷戸畔を討った後、イハレビコの一行は

「時に神、毒気を吐き、人物咸(ことごとく)に瘁(を)えぬ」(日本書紀

 

熊に姿を変えた地元の神の毒気によって、イハレビコも兵士も気を失って

しまいます。

 

一方、古事記の記述には

 

古事記

「大きな熊、髪(くさ)より出て入るすなはち失せぬ。尓(しか)して

神倭伊波礼比古命たちまちにをえ為(し)たまひ、また御軍もみなをして

伏しぬ」

 

熊に姿を変えた地元の神の毒気によって、イハレビコ一行は気を失って

しまいます。

 

この最大の危機を救ったのが熊野の住民「高倉下(たかくらじ)」でした。

 

天照大御神の命でタケミカヅチノカミ高天原から下した「一横刀」

を持って駆けつけ、イハレビコを眠りから覚まします。

 

《其の横刀を受け取りたまふ時に、其の熊野の山の荒ぶる神自づから

みな切り仆(たふ)さえき》

と、イハレビコが横刀の霊威で、熊野の山の荒ぶる神を倒した、そう古事記

では伝えています。

 

※どこかしら「もののけ姫」の設定と似ているような気が・・・(by〇ノ丞)

 

高倉下がイハレビコに献じた太刀を佐士布都神(さじふつのかみ)・甕布都神

(みかふつのかみ)・布都御魂(ふつのみたま)といいます。

この太刀は古事記の中巻・高倉下の項に「石上神宮(いそのかみのみや)に

坐(ま)す」

と記されており、奈良県天理市石上神宮に現存しています。

 

www.isonokami.jp

 

 

さて、熊野速玉大社(くまのはやたまたいしゃ)には、上記の高倉下を祀る

神倉神社(かみくらじんじゃ)を摂社にしています。
こちらは神倉や山を背に鎮座し、ご神体の「ゴトヒキ岩」は、タケミカヅチ

が下した横刀を高倉下が得た場所とされています。

 

(写真は神倉神社HPよりお借りしました)

kamikura01

 

※詳しくはこちらからどうぞ。

kumanohayatama.jp

 

 

※高倉下命については、次回「尾張式内社を訪ねて・高座結御子神社(たかくら
むすびみこじんじゃ)にて、引き続き取り上げたいと思います。

 

 

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(出典:「歴史人」より」

 

 

 

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