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「沈黙せる者も非難され、多く語る者も非難され、
すこしく語る者も非難される。
世に非難されない者はいない」
〇ノ丞:人の口には戸はたたぬ、というように、日々の日常生活の
中で、ほとんどの人が経験する「非難」「陰口」「誤解」「曲解」
など。
人間て心で思うことには制限がなくて、それそれが育った環境や境遇、教育
などによって思い、考え、話しをします。
全ての人が正しく物を見てくれればいいのですが、それぞれが先入観を持って
いたり、物事を部分的にしか見ていなかったりして、中々そうはいきませんね。
『十人十色』
例えば10代の学生時代のときなどのように、まだ世間的にも視野が広くなく、
経験もまだ少ないと、ちょっとしたことで判断を間違えたり、あるいは辛い状況
に自分を追いやったりしてしまうことも少なくありません。
高いところから視野を広く見渡せば、人間の思うことや話しなども、案外いい
加減なもの。
それは、自分自身にも胸に手を当てて考えてみれば、思い当たることは数限り
なくありますね。
そこで、上記のブッタの言葉のように、誰もかれも結局は非難される、人間の見方
や判断もあてにならないところもあるのだから、すべてのことに心を惑わすことも
ない。
かといって、すべての意見をなおざりにしてもいけませんが、この世の人間の
やることにはどうしてもこういった面があるよ、とでも覚えておけば、ある程度
気は楽になるでしょう。
そして、迷う時間も減って、その分を自分のやるべきことに使って邁進する方が、
自分の人生にとって良いのでは、と思います。
今日も性懲りもなく、人を「非難」してませんか・・・?
ブレーキ、ブレーキ・・・を心掛けたい(*_*;