中今〇ノ丞の「まあるく生きる」

人生をどう生きたらいいのか、一緒に考えよう

社員はこの「型破り教育」で伸ばせ 其の1 「職人は優秀なのに仕事がない・・・」


みなさんこんにちは、中今〇ノ丞です。

 

今回は「三鷹光器」の元社長の中村義一さんの著書

「社員はこの「型破り教育」で伸ばせ」 

 

から、ためになるような言葉を抜き出して、語ってみようと思います。

 

 

 

この三鷹光器という会社は、世界の名だたる企業から仕事の注文が来る会社で、

例えば天体望遠鏡や1ナノメートルを測定する三次元測定機、脳手術用の顕微鏡

などが有名で、常に時代の最先端をゆく技術力を持つ、中小企業にして大企業を

凌ぐ会社です。

 

 

過去にも、テレビで何度か紹介されてもいます。

 

 

そういった会社の創業者である中村義一さんの、大企業を向こうに回して、堂々と

技術力で勝負してきた、数々の力あるその言葉を拾い出してみましょう。

 

 

 

まずはP135

『不況になってよく「大田区の職人は優秀なのに、仕事がない」と言われます。

世の中のほうが間違っていると言わんばかりです。

しかし、本当に優秀な職人だったら、世界中から仕事が集まるはずです。仕事が

集まらないのは、優秀ではないという証拠ではないでしょうか。

世の中は間違ってはいないのです。

 

一般には大田区の職人は優秀だと言われますが、彼らは一種類の仕事しかでき

ません。その仕事がなくなったとき、他の仕事ができないのです。

これをやらせたら俺は一番だと威張っても、その仕事がなければ干上がります。

それは世の中に利用されるだけの職人です。具体的に言えば、大企業に利用され

るだけの職人なのです。大企業が不況になれば、仕事がなくなります。

 

好況のとき、中小企業の社長たちは大企業を利用している気持ちになって

いました。人手が必要な仕事が来ると、高価な専用機を購入して、楽をして

儲けていたのです。その機械が勝手に仕事をして稼いでくれるわけで、大企業

はこんなに楽な仕事をくれるものだと思っていたでしょう。

 

 

しかし、本当は、大手は専用機を買うリスクを中小企業に負わせていただけ

なのです。

どんなに水準の高い技術でも、一つのことしかできなかったら大企業に利用

されるのです』

 

 

 

〇ノ丞

大企業と中小企業との関係性ををよく表した言葉ですね。

日本では、過去には大企業と中小企業は運命共同体で、ともに苦楽を共にし、

お互いが成長していく間柄でしたが、いつの間にか大企業は不況になると、下請け

の中小企業にコストダウンを要求し、大企業の利益の確保に走るようになりました。

 

 

リーマンショックの時に、その経験をした下請け企業は多かったでしょう。

そのコストダウンを受けれない中小企業を切ったりして。

だいたいそのコストダウン自体も、材料費の高騰は配慮しない、全く利益の出ない

ような不当なものだったりと、いつしか大企業と中小企業の間柄は冷めた、ただの

金儲けだけになりつつあるのが、現在の姿でしょう。

 

 

日本の会社の90%以上は中小企業であります。

例えばトヨタが過去最高の利益を出したとニュースになっていますが、そのトヨタ

本社では所詮は部品を組み立てるだけです。

 

その組み立てる部品を作っているのは下請けなどの中小企業であり、その

中小企業が部品を作らなければ、車は完成することは出来ないのです。

 

 

しかも、中小企業とはいっても、家族でやっている会社も少なくなく、世界一と

言ってもいい日本の車産業の、その世界に冠する技術力を維持しているのは、実は

こういった小さな町工場であると言っても過言ではありません。

 

 

 

その2に続く~~

 

 

 

 

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