みなさんこんにちは、中今〇ノ丞です。
今回は、小関智弘著
「現場で生まれた100のことば」
という本から、実際のモノづくりの現場で働いている人たちが語っている
数々の『名言』を取り上げるシリーズの第3回目です。
今回の名言は、プレス・金型製造で有名な岡野雅行さんのことば
「だいたい、金儲けが先に立つと、技術は
縮こまっちゃうね。
儲けのことで頭打ちになるものね。
町工場は技術が先だよ。リスクを考えたら成功
しないよ」
すでに3年前の記事になりますが、
「岡野工業」の岡野雅行さんの記事を取り上げたことがありますが・・・
↓
このことばは、中小零細企業にとっては、とても大切なことばと言っても
いいと思います。
普通、中小零細企業は大手の取引先から仕事をもらい、生計を立てている
ところがほとんどでしょう。
例えば自動車の部品についても、メーカーをピラミッドの頂点にして、その下には
何万もの部品を作る中小零細企業がひしめいています。
そのメーカーから来る仕事にしても、毎年毎年コストカットを要求され、もし作った
部品の値段が一個10円のものを1万個作り、その中で仮に不良が一個でも出ようものなら、その全部を検査に行ったりとか、かなりの出費による赤字を覚悟しなければなりません。
なので、安い値段の割には要求が厳しいとか、景気不景気のあおりをもろに受ける
ので、突然仕事が来なくなって、倒産の危機に直面したりとか、せっかく今後のため
に設備投資をしようと考えていても、利益が薄いために、なかなか踏み切れず、
その内に時代の波についていけずに廃業したり、など枚挙にいとまがないほど、常に
中小零細企業を取り巻く環境は安穏とはしていはいられない境遇にあることは
間違いありません。
そんな中で、独自の技術、どこにもできない技術を持っていれば、こちらの
言い値で値段の交渉ができます。
岡野さんはそんな経験をもとに、同じ中小零細企業に「警鐘」を鳴らして
いるのです。
「誰かがその内にお金と仕事を持って来てくれるのではなく、仕事は自分で作り
、取りに行くもの」
であり、
そこで大事なのが、独自の技術であり、
「日頃の技術に対する研鑽と努力なくして、会社の明日はない」
私はそう思っています。
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